お金 スピリチュアル

お金が「冷たい数字」に見えてしまう理由

桐島小夏

母子家庭だったので高卒で就職するも、上司のパワハラや同僚のいじめにあって2度の休職を経験。住宅ローンが足かせとなり辞めることができずにいたところ、メンターと奇跡の出会いに恵まれました。家族を守り自分らしく生きるために、メンターからビジネスの本質やマインドセットを学んでいます。

お金のことを考えるとき、私たちはつい

「足りるか・足りないか」

「増えるか・減るか」

という数字の世界だけで見てしまいます。

通帳の残高、クレジットカードの明細、レジで支払う金額。

どれも数字ばかりが目につきます。

すると、お金はだんだん

「不安」や「恐れ」とセットの存在になります。

 

「また減ってしまった」

「払うのがこわい」

「使うと罪悪感が出る」

――そんな気持ちが、いつの間にか当たり前になっていきます。

 

けれど、本来のお金は、ただの紙や数字ではありません。

誰かの時間、手間、工夫、才能が形を変えて集まった「エネルギー」のようなものです。

この視点に気づくとき、お金との付き合い方は、確実に大きく変わり始めます。

お金の正体は「やりとりされる感謝」

たとえば、コーヒーを一杯買うとき。

その一杯の中には、

  • コーヒー豆を育てた人

  • それを収穫し、運んだ人

  • 焙煎した人

  • お店で淹れてくれた人

たくさんの人の時間と手間が、目に見えない形で詰まっています。

私たちが支払うお金は、その人たちに向けた「ありがとう」のバトンのようなものです。

 

「おいしいコーヒーを飲ませてくれて、ありがとう」

「ここでひと休みさせてくれて、ありがとう」

お金は、その感謝を乗せて流れていくエネルギー。

 

そう考えると、

「支払い=減る」

「損をする」

と感じていた感覚が、少しやわらぐかもしれません。

 

仏教でもキリスト教でも、「与えること」と「感謝すること」の大切さが繰り返し語られてきました。

与えるときに心が閉じていると、豊かさの流れも細くなります。

逆に、与えるときに「ありがとう」を込めるほど、その人の中で豊かさの器は大きくなっていきます。

「ありがとう」で支払うと何が変わるのか

支払いのたびに、心の中で小さく「ありがとう」と言ってみる。

実はそれだけで、現実の感じ方が変わっていきます。

  • 同じ光熱費でも、「生活を支えてくれてありがとう」と思えば、ただの請求書ではなくなります。

  • 税金の支払いも、「社会の仕組みを維持してくれてありがとう」と見方を変えることができます。

  • コンビニでの少額の支払いでさえ、「今、ここで必要なものが手に入るってありがたい」と感じることができます。

もちろん、制度への不満や、「本当はもっとこうなればいいのに」という思いがあってもかまいません。

それでも、今この瞬間、自分が受け取っているものに目を向け、「ありがとう」を添えてお金を払うことはできます。

 

ここで起こる一番大きな変化は、

「奪われている感覚」から「自分から与えている感覚」へのシフトです。

 

同じ1万円を払っても、

「取られた」と思うのか、「感謝を込めて支払った」と感じるのかで、心の状態はまったく別物になります。

そして不思議なことに、「感謝を込めて与える」ことに慣れていく人ほど、

まわりからの信頼が増え、仕事のチャンスやご縁も増えやすくなります。

お金は、人の信頼やご縁を通じてやってくるからです。

小さな支払いで練習してみる

いきなり大きな金額で意識を変えるのは、少しむずかしいかもしれません。

そこでおすすめなのは、日々の小さな支払いから始めることです。

  • 自動販売機で飲み物を買うとき

  • バスや電車に乗るとき

  • スーパーで食材を買うとき

心の中で、ほんの一瞬でいいので、

「この便利さを使わせてくれて、ありがとう」
「この商品をここまで届けてくれて、ありがとう」

と、言葉を添えてみます。

声に出さなくても大丈夫です。

ただ、お金が「減る瞬間」ではなく、「感謝を渡す瞬間」なんだ、とイメージしてみてください。

最初は少し不自然に感じるかもしれません。

それでも続けていくと、「支払い=不安」という思い込みが、だんだん弱まっていきます。

受け取るときこそ感謝を意識する

もう一つ大切なのは、「受け取るときの感謝」です。

給料、売上、ボーナス、臨時収入。

お金を受け取るとき、つい「これだけか」「もっと欲しい」という気持ちが先に来てしまうことがあります。

けれど、そのお金は、

  • あなたを信じてくれたお客様

  • あなたに仕事を任せた会社

  • あなたの商品やサービスを選んだ人

そうした人たちからの「ありがとう」が集まった形でもあります。

「こんな自分にお金を払ってくれて、ありがとう」

「自分の時間や能力を役立てる場をくれて、ありがとう」

そう思いながら受け取ることで、自分の存在価値を、静かに認めていくことができます。

自分を認められる人は、仕事の質も上がり、さらに信頼されていきます。

その積み重ねが、結果として収入や豊かさの土台になっていきます。

感謝でお金を動かす人が、最も豊かになる

これからの時代は、ただ「たくさん稼ぐ」だけでは不安が消えにくい時代です。

物価も働き方も世界情勢も、予測がむずかしいからです。

だからこそ、

「自分は、感謝を込めてお金を受け取り、感謝を込めてお金を流している」

という感覚を育てていくことが、とても大切になってきます。

お金は『感謝』のエネルギーで動いている――

そう決めて生きる人は、

  • 支払うときも、受け取るときも、自分の価値を感じられる

  • 他人と比べて落ち込む時間が減っていく

  • 「足りない」ではなく「足りているもの」に気づきやすくなる

そんな心の豊かさを手にしていきます。

そして不思議なことに、心が豊かになる人のところには、現実のお金の流れも、少しずつ整っていきます。

「この人と仕事をしたい」「この人にお願いしたい」と思われるからです。

 

今日からできることは、とてもシンプルです。

  • ひとつひとつの支払いに、「小さなありがとう」を添える

  • お金を受け取るたびに、「ここまで来た自分」と「関わってくれた人たち」への感謝を思い出す

その積み重ねが、あなたの人生に流れるお金のエネルギーを、少しずつ変えていきます。

あなたのお金が、ただの数字ではなく、

「感謝のやりとり」として流れ始めますように。

その変化は、すぐには実感できなくても、確実にあなたの未来を豊かにしていくはずです。

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